【横浜市・港南区・港南中央】本当にあった怖い話<売主様が死亡した その2>|システマちっく不動産
2022/10/30
…つづきます。
■前回の記事について■
とある司法書士法人からご照会を受けたご高齢の売主様。
売買決済前に死亡してしまいました。
…そこまでが前回までのお話し。
さて今回は、売主様がお亡くなりになってからあと、どんなことが起こったのか?…についてお話ししたいと思います。
売主様が死亡した以上、売買物件のお取引を進めることはできません。
まずやらねばならないのは、物件の「相続登記」です。
取引がされている以上、早急に物件の相続登記を遂行しなければなりません。
しかし、売主様にはお子様はおらず、奥様も認知症を患わっていて、そのまま引き継いで手続きを遂行することはできません。
そこでその司法書士法人から紹介された弁護士の先生に連絡をつけました。
「先生、相続登記ですが、いつごろくらいに目途が付くでしょうか?」
…けれども、待てど暮らせど、相続登記の目途はつきそうにありません。
件の弁護士から紹介された「遺族の親族」と名乗る方とも連絡を取りました。
仲介の立場としては全体像を把握したいのですが、断片的な情報しか知らされず、本当に歯がゆい思いをしました。
………そのうち、なぜかその弁護士が遺族によって解任されてしまいました。
新しく選任された弁護士は、なかなか状況を教えてくれず…。
そうして、業を煮やしてついにその弁護士にお会いすることになったのです。
弁護士からお話を訊くと…
・当初の弁護士は、相続権のない親族から選任された弁護士だった。
・紹介された親族は、相続権がないひとだった。
・相続人は全部で13人。その特定に3か月かかった。うちひとりは徳島にいる人で、消息がわからない。
………よって、相続登記の目途は当面つかない…ということ。
結局、この取引は白紙解約となりました。
万一、〇月〇日までに相続登記が完了しなければ、白紙解約にする…という覚書を取り交わしていました。
それにしても、契約当初からはおもいもよらない展開でした。
これだけ動いて、いろいろやったのにもかかわらず、報酬はゼロ。
紹介元の司法書士法人から紹介された弁護士は、結果から見れば正規の弁護士ではなく、ひたすら振り回された案件でした。
………本当に苦い経験でした。
■不動産取引は、思いもよらない出来事が発生します。こればかりはどうしようもないことも多々あります。
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